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政府が新たに日銀総裁に任命した「植田和男」の経歴についてまとめる

◆日銀の新総裁はだれ?

日本の複数メディアによると、日銀の新総裁は植田和男元日銀審議委員を起用する人事方針を固めたとのこと。植田和男氏は、日本経済学者である傍ら、マクロ経済学、金融論、国際金融論を専門とする研究者で、東京大学名誉教授や共立女子大学ビジネス学部ビジネス学科の教授を務める。

 

植田和男新総裁の経歴

東京大学理学部を卒業したのち、同学の経済学部に再入学をし卒業。マサチューセット工科大学大学院で研究活動を行う。

東京大学経済学部に在学中、日本を代表する数理経済学者である「宇沢弘文」のもとで、数理経済学を学び、ゲーム理論を国際金融に応用し、世界的にも評価が高い経済学者「浜田宏一」に国際金融論を学んだ。

 

1985〜1987年まで、大蔵省財政金融研究所主任研究官を務めたほか、1998年には、日本銀行製作委員会審議委員を務め、バブル崩壊で大手銀行が破綻し不況真っ只中の日本において、当時の日銀総裁速水優」のもとで、金融緩和政策の導入を理論的に支えた。2000年の金融政策決定会合では、ゼロ金利政策の解除に反対票を投じた。

 

先日、政府が発表した日銀総裁人事において、第32代日本銀行総裁へ起用する方針を固めたと報じられている。

 

◆日銀新体制で金融政策はどう変化する?

日銀総裁の交代によって、日銀の金融政策はどのように変化するのか。

黒田東彦総裁から植田和男新総裁に変わり、市場はどのように受け止めたのか。

 

◯市場はサプライズ人事との受け止め

市場は以前より、日銀総裁人事の予想や思惑記事が公開され、様々な憶測が飛んでいました。しかし、その予測は大まかに下記の通りとなっている。

 

雨宮正佳・日銀副総裁:70票

中曽宏・前日銀副総裁:20票

山口廣秀・年金積立金管理運用独立行政法人経営委員長:5票

翁百合・株式会社日本総合研究所理事長:3票

若田部昌澄・日銀副総裁:2票

 

ほとんどの経済アナリスト・エコノミスト・ストラテジスト等の経済研究者は、雨宮正佳副総裁が日銀総裁に任命されると織り込んでいた。しかし、政府が雨宮正佳氏に日銀総裁への任命を打診した数日後、日銀総裁への就任を辞退し、植田和男氏への日銀総裁への任命が決定した。

 

◯新総裁の政策方針は?

新総裁への就任が内定している「植田和男」元日銀審議委員は、日銀総裁への就任が決まったと報道された直後、ANNの取材に対して「現時点での日銀の政策は適切であると考えている」と発言し、金融緩和政策の維持が重要であると答えている。

 

植田氏は過去に、ゼロ金利政策や漁的金融緩和政策の立案に関わっており、速急な政策の大幅転換は時期早々であるという方針だと思われる。

 

[参考文献]

NHKアーカイブス(放送史)人物録:宇沢弘文

日本銀行「日本銀行の組織/政策委員会」:雨宮正佳

日本経済新聞(2023年)「日銀新総裁に植田和男氏を起用へ 初の学者、元審議委員」